逢瀬掛軸

全ての作品は和紙と糊を使用した手打です。また裂地は縮む性質がありますのでその縮み入れ作業、裏打ちも当工房で施したのち、軸用裂地として使用致します。 軸用裂地はご希望、または作品に合わせて、綿か正絹を使用致します。
また軸先は自家用窯で焼いた磁器製を使用し、作品に合わせて色合いや風合いを加味してお選び致します。

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 オリジナル軸先

掛軸の仕立様式にも作品に合わせていろいろなデザインが昔から工夫されて一種の定番のようになっています。なかでも代表的な仕立として丸表装、三段表装、明朝、仏表装、加えて風帯付、などがあります。また創作掛軸(デザイン表装)にも対応していますので、ご要望等ご相談下さい。 仕立方を作品に合わせて致しますと作品が一層引き立ちます。

***軸棒について***
小品・線質によって軸棒の太さを使い分け致します。
「作品の線が細い場合や小品に対して軸棒が太すぎる」といったご意見を頂き
作品に合わせ細い軸棒(2.4cm〜2.7cm)を使用しています。
お客様のご要望をお聞かせ下さい。

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【丸表装(一文字付)】
掛軸としては最も馴染み深い仕様です。
さらにシンプルさをご希望の場合は「一文字」を省いた袋表装もあります。
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【三段表装】
作品を取り囲む裂地に、さらに天地に別の裂地を施す方法で色、柄の組み合わせで作品に重厚感、立体感、格式を感じさせます。
また、俳句や近代詩、現代短歌などには一文字をつけない仕様にすると似合います。
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【三段表装風帯付】
元来は実用的な意味があったようですが、現在では格式を高める為や、デザイン的な意味合いが強くなっています。
種類としては代表的な垂げ風帯のほかに貼り風帯、筋風帯などがあります。
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【明朝仕立(文人表具)】
中国の明、清朝時代の文人たちが好んで作らせたとする様式で、作品の周りに筋を廻したり、軸の裂地の天地にまで筋を連ねたり、また軸裂地に別の裂地で縁取りを施したりと、おしゃれな軸でもあります。
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